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FXにおけるローソク足の持つ意味を解説!

こんにちは。管理人のぴこです。

 

「ローソク足」という言葉を聞いたことはありますか?

FXトレードをしている方なら聞いたことはあると思いますが、

「結局それ何なの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。

 

実は、ローソク足の歴史は長く、なんと江戸時代に、米の取引で使われたのが始まりで、その後、株、先物、為替市場などで使われるようになりました。

 

現在では世界中の投資家により「キャンドル」などと呼ばれて、広く利用されています。

 

ローソク足の見方を知っているだけで、かなりFXで有利になります。

 

今回は、ローソク足には、どんな情報が込められていて、ローソク足のチャートを読み取ることで、どんなメリットがあるのかについて詳しく説明していきたいと思います。

ローソク足とは?

 ローソク足には8つの要素が記録され、投資家の願望や恐れを読み取ることができ、相場が弱い・強いを把握しながら、売買の判断ができます。

市場の動向を知るための特殊なグラフで、値動きが簡略化して表記されていて、テクニカル分析ができ、直感的で読みやすいチャートです。

ローソク足は、四角の図形と上下に伸びる線のヒゲからできています。

ローソク足の要素:「四本値」

 ローソク足には、「四本値」と呼ばれる、値動きを示す4つの値段が記録されます。

始値(はじめね):期間の最初の値段

高値(たかね):期間内で一番高かった値段

安値(やすね):期間内で一番低かった値段

終値(おわりね)「期間の最後の値段

終値と始値の間の四角い部分は実体と呼ばれ、上下に伸びる線はヒゲと呼ばれます。

始値より終値の方が高く、値上がりして終わった四角の実体は、陽線と呼ばれ、白や赤などで表示されます。

始値より終値の方が低く、値下がりして終わった四角の実体は、陰線と呼ばれ、黒や青などで色分けして見やすく表示されます。

この色はツールによって異なり、カスタマイズもできるので、何色が陽線で何色が陰線と決まっているものではありませんが、視覚的にわかりやすいですね。

ローソク足ができるまで

設定した時間(時間足)によって、始値からスタートし、リアルタイムに小刻みに上下しながら終値を向かえて完成し、ローソクは動かなくなります。

生成されたローソクは、過去のチャートとして左側に蓄積され、新たなローソク足がチャートの右端に生まれて、どんどんと増えてゆき、線を描きます。

例えば、1分足のローソク足ができるのには1分かかり、1時間足のローソク足が生成されるのには1時間かかるというわけです。

 

ローソク足の期間は、1分足、5分足、15分足と、様々な長さで区切って表示することができます。

トレーダーは、期間を切り替え、局部的に細かい値動きを見たり、大まかな値動きを見たりしながら、値動きを予想します。

時間足の短期足と長期足とは

投資家は、一般に広い時間足で大まかな流れを見ながら、売買のタイミングがチャートから見えてきたら、狭い時間足に切り替えて、エントリーします。

ローソク足の時間足には、短期足と長期足があり、より細かな時間足に切り替えながら、売り買いのタイミングを見計らってゆきます。

<短期足>

1分足(M1)
5分足(M5)
15分足(M15)
30分足(M30)
1時間足(H1)
4時間足(H4)

<長期足>

日足(D1)
週足(W1)
月足(MN)

数分程度の非常に短い時間帯で売買するのを、「スキャルピング」と言い、5分足や1分足を見ながら売買します。

しかし、勝てるトレードをするためには、マクロにチャートの流れを見る必要があり、「環境認識」がとても大切になってきます。

ローソク足でチャートを読む

環境認識の大切さ

「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、見ている時間足より長い時間足に切り替えて、相場の全体的な流れを確認することが大切です。

短期足で値上がりしていても、下降が続く相場(下降トレンド)では、同じローソク足でも意味が違ってくるため、環境認識はとても必要なのです。

環境が認識できていないトレーダーは、一時的な動きに惑わされてエントリーし、失敗してしまいます。

それでは、流れの中で、どうローソク足を読めば良いのかを見てみましょう。

ローソク足の種類:陽線と陰線のヒゲのあるなし

ローソク足の種類には、陽線でもヒゲありとヒゲなしがあり、また、陰線でもヒゲありとヒゲなしがあります。

ヒゲがある場合

例えば、1100から始まり、高値は1150を記録したものの、900まで落ちて安値をつけ、最終的に1000の終値になったとします。

まとめると以下のような形になります。

始値     1100
高値     1150
安値     900
終値     1000

すると、1100から1000の陰線の四角のボックスの、上に50の上ヒゲが、下に100の下ヒゲがつきます。

投資家は、ヒゲの長さで、売りの圧力が強いのか、買い戻しの流れにあるのかを判断します。

ヒゲがない場合

一方、ヒゲのほとんどない場合もあり、例えば、始値と安値が900と同じで、終値と高値が1100と同じローソク足の場合です。

まとめると以下のような形になります。

始値     900
高値     1100
安値     900
終値     1100

この場合は、上昇傾向にあり、投資家の強い買いの意欲を示し、「陽の丸坊主」などと呼ばれています。

相場が下落している時にこの長い線が現れると、流れが転換を迎えて、上昇することが期待できます。

 

次は、下降傾向の、始値と高値が1100と同じで、終値と安値が900と同じローソク足です。

まとめると以下のような形になります。

始値     1100
高値     1100
安値     900
終値     900

ヒゲのない陰線のローソク足で、「陰の丸坊主」とも呼ばれ、期間内の最初から最後まで売られ続けたことがわかります。

相場が上昇している時にこの長い線が出ると、下落へと転換する兆しがあるとみなされます。

ローソク足から相場を判断するには、上昇傾向にあるか、下降傾向にあるかの環境認識を忘れず、次の相場の動きを読み取ることが必要です。

なだらかなチャートと変動の激しいチャート

株価チャートでは、複数のローソク足が並べられてグラフとなり、一日の価格変動を見ることができます。

「市場が始まり、少し上昇したものの、価格が徐々に下がり、底をついて再び上昇し始め、終了する」といったパターンです。

 一度売り傾向になったけれども、また買われ始めたことがわかります。

変動の激しいチャートでは、「市場が始まると同時に価格が急落し、その後すぐに持ち直して高値をつけ、また下落を繰り返し終了する」ことがあります。

暴落から底をついて再び上昇したものの、市場の様々な情報で、投資家が敏感に反応して売買しているため、変動がとまらないパターンです。

 これは、短期的な資金が流入しやすい銘柄(マザーズ銘柄)などでよく見られます。

(3)ローソク足の組み合わせで分かること!

ローソク足の組み合わせで、価格の変動がどうなるのかを予想することが可能です。

ローソク足の並びで、「はらみ」「つつみ」「かぶせ」などでも売り買いのタイミングがわかります。

【つつみ】

つつみとは、小さめの陰線の次に、それを包む長さの陽線のローソク足が出現する場合です。

下降傾向で、つつみが現れると、上昇する転換の目安で買いのサインとなります。

逆に、小さい陽線のローソク足を、大きな陰線が包む場合は、下落が予想され、売りのサインとなります。

【はらみ】

はらみは、次に生成されたローソク足が、前のローソク足の範囲にすっぽりと収まっている状態で、つつみの逆の形です。

大陽線の後に陰線が出ていれば、売りの勢いが強く、「陽の陰はらみ」と言われます。

天井に出た場合、下降傾向になるサインとみられます。

大陰線の後に陽線が出ていれば、買いの勢いが強く、「陰の陽はらみ」と言われます。

底値圏に出た場合、上昇傾向になるサインとみなされます。

【かぶせ】

大陽線の後に、大陽線の終値より高い陰線が現れ、陰線の終値が、大陰線の実体の中心より下まで落ちたものを「かぶせ線」と言います。

かぶせ線が出ると、買いの勢いが衰えて、下落の傾向があるとみられます。

陰線の終値が、前の大陰線の中心を大きく下がっているかぶせ線は、下降傾向にあります。

上昇傾向が長く続いた後のかぶせ線の出現は、上げ止まりが予想され、売りのサインになります。

代表的な8つのローソク足のパターン

ローソク足には、代表的な8つのパターンがあり、このパターンを抑えることで、市場が売りに出るか買いに出るか、値動きが予想できます。

三空叩き込みと三空踏み上げ、赤三兵と三羽烏、上げ三法と下げ三法、上放れ陰線や首吊り線などがあります。

まとめ

ローソク足は、日本人が江戸時代に発案したものと言われています。

四角とヒゲで、始値、終値、高値、安値が一目瞭然でわかり、ヒゲの長さでも、売りの圧力や買いの圧力がどの程度かかっているのかが読み取れます。

また、値上がり上昇の陽線と値下がり傾向の陰線を組み合わせてみても、価格の動向が見えてきます。

ちょっと難しいようで、わかれば簡単な仕組みです。

皆さんもローソク足を使って、勝てるトレードを目指していきましょう。