こんにちは。管理人のぴこです。
FXやバイナリーオプションのトレードでは、為替市場で取引されている通貨ペアの相場変動を上手く活用することで、利益を出すことができます。
この為替市場とは、どのような特徴があり、またどのような働きをしているのでしょうか。
ここでは、これからトレードを始めたいという初心者トレーダーにもわかりやすくご紹介しましょう。
為替市場とは?
為替市場とは、外国の通貨が取引されている市場のことで、基本的には個人間での取引は行われておらず、為替銀行間の取引が行われています。
為替銀行というのは貿易業者などを始め、海外通貨を取り扱う企業が利用している銀行のことで、取り扱う外国通貨の種類は多種多様です。
グローバルな社会が広がっている昨今では、世界各国にたくさんの為替市場が存在しています。
それぞれの市場ごとに、どんな種類の通貨がどのぐらいの規模で取引されているかという点は異なるため、特定の市場における取引状況が世界レベルの為替相場にどんな影響を与えるかという点も異なります。
世界の中野為替市場をザックリ大きく分けると、ニューヨーク市場、ヨーロッパ市場、アジア市場、そしてオセアニア市場とに分類できますが、それぞれ異なる時間帯に営業をするため、どの市場が開いている時に相場が変動しやすいかという点も含めてトレードの戦略を立てることが必要です。
為替市場の営業時間について
為替市場が営業をしている時間帯は、その国の時間で一般的に9時~15時ぐらいまでが目安となります。
しかし、為替市場は世界各国にあるため、グローバルな視点で考えると、24時間いつでも世界のどこかの為替市場が必ずオープンしているということになります。
1日の中で最も為替市場が早くオープンになるのは、オセアニア市場の中でもニュージーランドにあるウェリントン市場です。
ここでは主に、オーストラリアドルやニュージーランドドルが取引されていて、外国為替の取引量はそれほど大きくないのが特徴です。
そして次にオープンするのが、オーストラリアのシドニー市場、日本にある東京市場、そしてアジア市場に分類される香港市場やシンガポール市場、中東のバーレーン市場がオープンとなります。
アジア市場の中で最も取引量が多いのは日本の東京市場となるため、東京市場が営業している時間帯には外国為替の相場変動が起こりやすくなります。
アジア市場がオープンした後には、ヨーロッパの市場が東側から次々とオープンします。
ドイツのフランクフルト市場やチューリッヒ市場、そしてパリ市場やロンドン市場がオープンします。
このヨーロッパ市場では共通に採用しているユーロの取引が多いのですが、ロンドン市場ではユーロやイギリスのポンドに加えて、たくさんの外国為替の取り扱いも行っているため、ロンドン市場が営業している時間帯には、外国為替の相場変動が起こりやすくなります。
1日の中で最後にオープンするのは、アメリカのニューヨーク市場です。
ニューヨーク市場がオープンする朝9時は、日本時間にすると夜11時となり、すでに東京市場はクローズしている時間帯です。
しかし、ニューヨーク市場に次いで取引量が多いロンドン市場はまだオープンしていて、日本時間において午後23時から深夜3時までの時間帯は、世界の中でも流通量が多いニューヨーク市場とロンドン市場の二つが同時にオープンしていることになります。
そのため、為替市場における相場変動が大きくなるのは、日本時間で言うなら午後23時から深夜3時までということになるのです。
そして、翌朝にオープンするオセアニア市場においては、前日のニューヨーク市場における相場変動などの影響を受けながら取引をスタートすることになります。
日本の東京為替市場の特徴とは?
日本の東京市場は、世界の中でも取引量が比較的多く、アジア市場の中では中枢的な役割をしている為替市場としても知られています。
ただし、時差の関係で東京市場がオープンしている時間帯には、ヨーロッパ市場とニューヨーク市場はどちらもクローズとなっているため、欧米のトレーダーはほとんど東京市場には介入してこないという特徴があります。
つまり、東京市場においてトレードしているのは、すべて日本を始めとしてアジアやオセアニアなどの国のトレーダーということになります。
その結果、ヨーロッパ市場やニューヨーク市場と比較すると、東京市場における為替市場飲相場変動は比較的緩やかな傾向にあります。
東京為替市場の大きな特徴は、他にもあります。東京為替市場で取引されている主要通貨となる日本円は、日本を中心として流通している通貨です。
そのため、日本の金融情勢や社会情勢などに影響を受けやすく、日本国内で大きなニュースなどが流れると、影響を受けて為替相場が変動することが多いのです。
もちろん、国内のニュースに相場が影響を受けるのは東京市場に限ったことではなく、アメリカ国内のニュースはニューヨーク市場の相場に影響を与えますし、ヨーロッパのニュースならヨーロッパ市場の為替に影響を与えます。
FXのトレードをする際には、そうした国内のニュースをはじめとして情勢に敏感でいることもまた、相場の変動を素早く察知して利益につなげるための戦略と言えるでしょう。
これからFXトレードなどを始める人は、東京市場がオープンしている時間帯に、日本円を使った通貨ペアで取引するのがおすすめです。
その理由は、通貨ペアに日本円が入っているということは、日本国内のニュースや情勢が相場変動に影響を与えるので、情報を素早くキャッチしやすいからです。
これが、アメリカドルとユーロの通貨ペアで取引をすると、アメリカドルに影響を与えるアメリカ国内のニュースにも敏感でいなければいけないだけでなく、ユーロに影響を与えるヨーロッパ情勢についても精通していなければいけません。
どちらの市場も日本時間においては深夜帯となるため、価格相場の変動を瞬時にキャッチしてトレードにつなげにくくなってしまいます。
まとめ
世界各国にある為替市場は、それぞれ取引量や相場に影響を与える要素が異なります。
初心者トレーダーは、まずは東京市場を中心とした取引をするのがおすすめです。